社会問題となっている深刻な看護師不足

看護師彼女のQ&A

彼女が看護師の男性の疑問に答えます。看護師の仕事内容や給料など。

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当サイトについて看護師勤務歴が通算6年の彼女を持つ29歳男性です。
4年前私の彼女はストレスで体調を崩し、最初の勤務クリニックを退職しました。私が彼女の仕事をよく理解していなかったため、彼女の辛さに気づいてあげられなかったのです。
その反省から、同じように看護師を彼女に持つ男性のためのサイトを立ち上げてみました。

深刻な看護師不足の現状

深刻な看護師不足の現状少子高齢化が進行しつづけている日本では、早くから医師不足や看護師不足が問題視されています。テレビや新聞などのメディアでは深刻な問題として取り上げられる事が多くなってきたのでご存知の方も多いと思いますが、その詳しい現状を知っている方はあまり多くないかもしれません。
あなたの看護師彼女も深刻な看護師不足の中で勤務をしています。そこで、ここでは深刻な看護師不足の現状について詳しく解説するとともに、今後の対策として何を行なっていくのか、そもそもの原因は何なのかについてご紹介します。

看護師不足の原因は?

まず、そもそも看護師不足の原因は一体何なのでしょうか?看護師という職業に憧れて、難しい国家試験に合格して晴れて資格を手にした方は数多くいます。しかし看護師として働き始めても、離職してしまう人が少なくありません。その理由は何なのでしょうか?そこにはまず、理想と現実のギャップが考えられます。昔から看護師は「きつい・汚い・危険(あるいは給料が安い)」の3Kが仕事内容を表す言葉でした。それが今では、もっと大変な仕事となっています。
それには、職務内容が多様化して、より忙しくなっている事が理由として挙げられます。医師が行なってきた注射や点滴を看護師が行うようになったり、カルテの整理や記録等がより細分化され、それに費やす時間が以前より増加してきています。
また、休暇が取りにくく、退勤時間になっても急患が入ると退勤出来なかったり、夜勤があることも理由として挙げられています。

離職者の復職を促す

特に、結婚・出産を経た看護師にとっては、育児と家事、仕事の両立は難しいものがあります。よって、出産後に復帰できない方が多くいることが離職率の増加に拍車をかけています。ですから、国家資格を受ける人数が減っていることが原因で看護師不足になっているのではなく、実際には有資格者が復職できる環境が整っていない事が看護師不足の理由となっています。
「白衣の天使」と呼ばれるほど憧れの存在であった看護師は、とてもやりがいのある職業です。出産後に復職したいと考えている人たちを復帰させる事が問題解決の一つになるとも言われています。
ちなみに、国が行なっている対策の一つとしては、2006年に診療報酬改定で導入された新看護基準があります。それは、今まで10人に対して1人の割合で患者さんを看ていた看護基準を、7人に対して1人と変更したもので、その基準を満たしている病院には、高い診療報酬を支払うという制度です。これによって基準を満たそうと有資格者の獲得に乗り出した病院が多くありましたので、看護師不足の対策に効果があったかと思われましたが、ますます看護師不足の格差を生む結果となったようです。

引き続き対策が必要

以上のことから分かるように、勤務形態や職場環境、業務の多忙化、復職しづらい環境など様々な原因から、看護師不足は加速しています。それによって、ベテラン看護師も減少傾向となってきて、経験の浅い看護師の責任が重くなることにより医療事故やストレス過多等の悪循環が起こってしまっています。
これが深刻な看護師不足といわれる所以です。今後の超高齢化社会対策として国が看護師不足の現状を重く受け止めて、対策を打ち出して解決に向かうことが重要なのです。

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